【Event Reports】La Festa Primavera 2019/クラシックカーラリーの世界 Vol.3
ONもOFFも全力で楽しむアクティブな大人を応援するシガーロのイベントコラボシリーズ第4弾。
前回に引き続き、クラシックカーラリーの「ラフェスタ プリマベラ(La Festa Primavera)」同行取材レポート第3弾をお送りいたします。
ラフェスタ プリマベラは4日間で2府5県、約1,250kmの道のりを走破するコースになっています。
これは一般の方から見ればレースでなく「旅」といえる距離。まさに山あり谷あり海。
しかもとても道のりは日本の美しさ、そして奥深さを改めて感じることができる素晴らしいシチュエーションに満ちていました。
まずとても印象的だったのは歴史と文化を紡ぐ名所が会場とされていたこと。
スタートの熱田神宮(三種の神器のひとつ草薙剣を祀る神社として知られる)をはじめ、2日目は日本人の心のふるさととして親しみを込めて「お伊勢さん」と称される三重の伊勢神宮、世界遺産の熊野古道で有名な和歌山の熊野本宮大社、最終日は京都の建仁寺を経て平安神宮側の岡崎公園へとゴールする、一般のイベントでは考えられないような設定にとても驚かされました。
こうした歴史的はスポットでも美しく磨き上げられたクラシックカーはそのほとんどが外国製であるにも関わらずそのシーンの溶け込み独特のコントラストを生み出していました。由緒ある建造物を背景にゆったり進む姿がまるでタイムスリップしたような感覚で「古いものに敬意を」という基本精神がふと頭に浮かびます。
歴史あるものを大切にし次世代に伝えていくことにも通じるこのレースの奥深さは「レース」とか「趣味」という言葉だけでは表現しきれないものがあります。
コース上の宝石の散りばめられた歴史的な側面に感嘆する一方で、ラフェスタ プリマベラは「日本の自然」についても語りかけてきます。
府県をまたぐワインディングロードは新緑が眩しく、時折現れる古い集落には心の奥底から懐かしさが沸き起こり、南紀白浜の海岸沿いでは心地よい潮風に酔いしれ、輝く水平線と白い砂浜に魅せられました。
天候に恵まれたこともあり、運転中に目に飛び込んでくる景色はその全てが心地よく、もっともっと日本を知らなければと感じました。
毎年、エントラントが訪れるスポットで声援を送るだけでは感じられなかったラフェスタ プリマベラの魅力。
今回は同行取材という形でその奥深さを体験することができましたが、知れば知るほどその魅力に吸い込まれ、いつか自分も走る側に・・・・という想像が広がるのでした。
次回は遂に最終回「美しき旅の終わり、感動のゴール」と題してお送りいたします。