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シガーロが創造するのは、4つの特別な時間。 それぞれの時間に、それぞれの哲学を。
体についたほこり、自分のものではないにおい、 胸に刺さった言葉、頭にこびりついた考えの数々が、 泡となってひとつひとつ流れていく。 必要のないものを削ぎ落としたとき、 また、新たな自分に生まれ変わる。
ゼロになって鏡に向かう。 白紙になった自分というキャンバスを前に、 これから創り上げるアートをじっくり考える。 泡を作る時の水加減、髭のかたちや髪の分け目。 そのひとつひとつは、決して同じにはならない。 自分自身と向き合い、自分を創る時間。
描き上げた絵にぴったりのフレームを妥協せずに選んで アートを完成させるように、最後の仕上げを施す。 その手前で終わりにしてしまうことはいつでもできる。 でもそうしないのは、常にその先を目指しているから。 創り上げたものに輝きが増す瞬間。自信が生まれる。
生まれてからずっと、 朝目が覚めてから夜眠りに落ちるまで、 それはいつだってすぐそこにあるもの。 心からたのしむと決めた時、取りまくすべてに輝きが宿る。 日々の何気ない動作や風景が違って見えてくる。 すべての瞬間が自分のものになる。